🕰 そもそも「非同期処理」って？

Androidでは、**UIスレッド（メインスレッド）**は非常に重要です。
このスレッドは画面描画やタッチイベントの処理を担っています。

重たい処理（ネットワーク通信やDBアクセスなど）をUIスレッドで実行すると、アプリが固まり「ANR（Application Not Responding）」が発生します。

そのため、UIスレッドとは別のスレッドで処理する＝非同期処理が必要になります。

🧱 比較表：主要な非同期処理の手法

🧵 Handler の使い方（Java標準的）

Handler は Looper を使ってスレッド間でメッセージやRunnableを処理する基本クラスです。

Handler handler = new Handler(Looper.getMainLooper());

new Thread(() -> {
    // 重たい処理
    String result = doHeavyTask();

    // UIスレッドに結果を返す
    handler.post(() -> {
        textView.setText(result);
    });
}).start();

📌 handler.post() を使えば、メインスレッド上で安全にUI更新ができます。

⛔ AsyncTask（現在は非推奨）

一昔前までは以下のように書けました：

new AsyncTask<Void, Void, String>() {
    @Override
    protected String doInBackground(Void... voids) {
        return doHeavyTask();
    }

    @Override
    protected void onPostExecute(String result) {
        textView.setText(result);
    }
}.execute();

ですが、ライフサイクルの扱いが難しくバグの温床になるため、APIレベル30以降で非推奨となりました。今から学ぶ必要はありません。

🚀 Coroutine（Kotlin）

もし将来、Kotlinで書くことになれば、非同期処理は Coroutine が圧倒的に便利です。

lifecycleScope.launch {
    val result = withContext(Dispatchers.IO) {
        doHeavyTask()
    }
    textView.text = result
}

✅ 明示的にスレッドを切り替える必要がなく、直感的なコードで非同期処理が書けます。
※ Javaエンジニアから見ると「async/await」に近い書き心地です。

🤔 Javaエンジニアとして覚えておくべきこと

🧭 まとめ

• UIスレッドは極力軽く保つことが重要。
• 古典的：Handler（＝低レベルだが柔軟）
• 非推奨：AsyncTask（簡単だが問題あり）
• これからの主流：Kotlin + Coroutine