🔍 Firebase Analyticsとは？

✅ 概要

Firebase Analytics（正式名称：Google Analytics for Firebase）は、ユーザーがアプリ内でどのような行動をしたかを自動＆手動で記録できる解析ツールです。

例えば：

• 何人のユーザーがアプリを起動したか
• どの画面をよく見ているか
• どのボタンをタップしたか
• 機能AとBの利用率の差 など

を可視化できます。

✅ なぜ使うの？

Javaで開発していた時は、アプリのログを出力したり、外部のログ収集ツールを導入したりする必要がありましたが、Firebase Analytics を使えば アプリ内の行動データをクラウドで簡単に収集・分析できます。

🔧 導入方法（概要）

1. Firebase プロジェクトにアプリを追加
2. google-services.json を配置
3. build.gradle に以下を追加：

dependencies {
    implementation 'com.google.firebase:firebase-analytics:21.5.0' // 最新に更新
}

初期化コード（多くの場合、自動で初期化されます）：

FirebaseAnalytics analytics = FirebaseAnalytics.getInstance(context);

✍️ カスタムイベントの記録例

Bundle params = new Bundle();
params.putString("button_name", "purchase");
analytics.logEvent("button_clicked", params);

これで「purchaseボタンが押された」という情報がダッシュボードに送信されます。

🛠️ Firebase Remote Configとは？

✅ 概要

Firebase Remote Config は、アプリの挙動や表示内容を、リリース後でもサーバー側から即座に変更できる仕組みです。

たとえば：

• バナー文言を変更
• 特定機能のON/OFFを切り替え
• キャンペーン対象ユーザーを絞り込む
• A/Bテストのパターンを切り替える

といったことが、アプリのアップデートなしに可能になります。

🔧 導入方法（概要）

1. build.gradle に以下を追加：

dependencies {
    implementation 'com.google.firebase:firebase-config:21.6.1' // 最新に更新
}

初期化して値を取得：

FirebaseRemoteConfig config = FirebaseRemoteConfig.getInstance();
config.setDefaultsAsync(R.xml.remote_config_defaults); // デフォルト値を設定（任意）

config.fetchAndActivate().addOnCompleteListener(task -> {
    if (task.isSuccessful()) {
        String welcomeMsg = config.getString("welcome_message");
        Log.d("RemoteConfig", "取得成功: " + welcomeMsg);
    }
});

✍️ デフォルト値の定義（XML）

res/xml/remote_config_defaults.xml に以下のように記述：

<defaultsMap>
    <entry>
        <key>welcome_message</key>
        <value>Hello from local default!</value>
    </entry>
</defaultsMap>

🤝 Analytics × Remote Config の連携活用

Firebase Analytics でユーザー属性や行動を分析し、それをもとに Remote Config の設定を分けることで、よりパーソナライズされた体験や A/B テストが実現できます。

例：

• 「30日以上使っていないユーザー」だけに別の画面を表示
• 特定の国のユーザーには別の文言を出す

📊 利用のメリットまとめ

🧠 まとめ

• Firebase Analytics はユーザー行動をログで可視化するツール
• Remote Config はアプリの動作をクラウド側から制御する仕組み
• Javaエンジニアにとっては「Logと条件分岐をクラウド管理できる」イメージ
• 両者を組み合わせることで「継続的な改善」が可能になる